欧米では結婚して子供を産んでも、女性が社会に出て働くことは今や当然となりつつあります。日本はまだそこまで到達していませんが子供を産んでも働き続ける女性が確実に増えてきました。少子化が進んでいますが、保育園へのニーズは高まりつつあるといえるでしょう。そういった現状を踏まえれば、いまは保育園開設のチャンスといえます。

ですがもちろん開設すれば必ず成功するわけではありません。「ニーズがあるのならば保育園をやってみるか」という安易な気持ちだけではその後の運営も上手くいかないケースが多いのも事実です。保育園を開園するためにはきちんとしたプランを立てる必要があります。

今回は保育園の開設を目指すにあたってのプランについて考えていきましょう。

 

 

目次

1.保育園開設までの手順
1-1.宣伝にはSNSも利用する
2.個人での開業が心配ならフランチャイズも視野に
2-1.フランチャイズ加盟時の保育園開設手順
3.まとめ

 

 

保育園開設までの手順


まずは開設後の運営を見据えて開設プランを立てることが、安定した運営への第一歩です。

何といっても必要になるのが開園資金と保育士、園児の確保です。そこで保育園開設に必要な費用と手順につてザックリとご説明させていただきます。

 

当たり前の話ですがまず欠かせなのが不動産取得費用です。都心部、住宅街など立地条件にもよりますが、賃貸だとして最低で150万円は確保しておくといいでしょう。また、幼児が毎日通園して安全かつ家庭的に過ごせる場所か、近隣住民への配慮はどうすべきかを把握するために候補となる場所へは実際に足を運び、周辺の交通量や騒音の有無、治安の良さや園児公園が近所にあるかなどを確かめるようにしてください。できれば朝・昼・夕方・夜間など時間帯を変えて訪れることをお勧めします。時間帯により周辺道路の交通量や人通りの多さは違いますし、夜間ならば街灯の明るさなども確認できるからです。

また保育園には園児が安心して過ごせる内装が不可欠です。とは言っても凝り過ぎずに最適な設備を整えることを目指してください。保育園の建設を多く手掛けている実績を持つ施工業者を探して相談するのがベストといえるでしょう。ただし、いきなり契約するのではなくまず保育園の施工について相談して「信頼できる」と思った時点で見積もりを提出してもらい契約するかどうかを判断してください。概算ですが内装費用には100万円前後が必要なことが多いようです。もちろんこれもケースによって変動します。

 

次に必要なのが、園児が遊ぶための備品やスタッフが使用する備品。園児にはおもちゃ、それらを収納する用具、絵本、椅子、テーブル、お散歩のためのグッズなどが欠かせません。スタッフに関しては事務用品の外に現在ではパソコンも必要です。理想は一人1台ですが数名での兼用できる人員数の場合もあるので、どれくらいの規模の保育園を運営するかによっても違います。ただ、園児のその日の健康状態や毎日の給食表、スタッフのシフト表などに必要なだけですからハイスペックの製品は必要ありません。ノートパソコンでも1台10万円以下のもので充分です。それらを総合して最低50万円は確保しておきましょう。

 

 

宣伝にはSNSも利用する


宣伝・広告および、それらを打つための費用や手間も必要です。これは二つに分けて考えてください。

1つが保育士の募集広告費。親御さんが安心でき園児の教育に熱心なスタッフを確保することが保育園の信頼と評価につながります。

そして、園児を募集するための広告・宣伝も欠かせません。少子化の時代ですから園児集めは大変ですし、一定数以上の園児を確保できなければ保育園の開園やその後の運営は難しいからです。

 

そこでスタッフの求人や園児の募集にかける広告・宣伝費を抑えたい場合に有効なのがSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の活用です。基本的に無料ですし、そこに園のホームページのURLを張り付けて誘導するなどの工夫をすれば、誘導広告サイト的な役割を期待できます。

ただしホームページに園児の姿を載せる時には必ず事前に親御さんの承諾を得るようにしてください。できれば承諾書に親御さんの署名をもらうのが確実ですが、それでは角が立つと感じた場合には「お願いメール」を親御さんに送付して、承諾を返信してもらうのもいいでしょう。記録が残らない電話や口頭での承諾は、掲載後に「承諾した」「していない」で思わぬトラブルが発生することも考えられるので注意してください。

もしくは無人の写真やイメージイラストなどを利用し、園児の姿を掲載しないようにするのが無難でしょう。今は個人情報に関して敏感な時代です。

 

 

個人での開業が心配ならフランチャイズも視野に


個人で保育園を開業するのは不安という方にお勧めなのがフランチャイズへの加盟です。物件探しや人材の確保、開業ノウハウなどは本部に任せることができるので、安心といえるでしょう。

開業資金の目安としては加盟料200万円、物件取得費・内装工事費・設備費などの保育施設関連費用450万円、研修費30万円。保証金は必要としないフランチャイズが多いようです。

また、フランチャイズに加盟するということはロイヤリティが発生するということも忘れないでください。売り上げに関係なく月々固定なのか、決められたパーセントの料金を支払う必要があるのかを必ず確認するようにしてください。最近はインターネットに自社のWebサイトを開設しているフランチャイズチェーンも多いので、検索して比較したり、実際に資料を請求したりしてみるのもいいでしょう。

 

フランチャイズに加盟することの魅力は他にもあります。

まず開園の場所を探す手助けをしてもらえること。企業として様々な情報を持っていますから、自分が理想とする環境を述べればそれに合った物件を複数紹介してくれるケースが多いようです。

開業資金についても直接貸し付けてくれるフランチャイズは少ないようですが助成金に関するアドバイスや金融機関に関する情報などを提供してくれます。

そして最も大きな魅力はネームバリューでしょう。インターネットが普及したこの時代、保護者も自分の大切な子供を預ける保育園に関する情報を豊富に持っていると考えるべきです。ですから有名な保育園フランチャイズについても認知度が高いといえるでしょう。そこに加盟している保育園ならば子供を預けても安心と思うのはごく自然な心理です。

 

 

フランチャイズ加盟時の保育園開設手順


まずフランチャイズの選択、それが決まったら連絡を取りじっくりと納得がいくまで説明を受けてください。

それが終われば正式契約です。後々のトラブルを防ぐためにも、条件面のすり合わせや契約内容の確認は契約前に行いましょう。

次に物件探しと最終的な選択などの開園準備。ここでは開園日の決定や施設レイアウト、備品や消耗品の確保などを行います。

そして施設長や保育士の研修を終えて園児を募集し見学会を経ていよいよめでたく開園となります。

開園後もフランチャージー(加盟店)からきめの細かいサポートと指導がありますから安心して保育園を営業できますし、失敗する可能性も少ないといえるかもしれません。

 

 

まとめ


保育園を始めるために一番必要なのは個人かフランチャイズかに関わらず良い環境を持った物件選びと子供が伸びのびと楽しめる施設・設備、そして優れたスタッフの確保することです。この3つが揃えば保護者もその保育園を選んでくれるでしょう。

それを実現するために不可欠なのが、保育園を運営して社会の役に立ちたいという熱意です。需要が高いからあるいは単に興味があるからといった安易な気持ちで開業するのは避けた方が賢明でしょう。また専門的な勉強も不可欠です。例えプロにアドバイスをお願いする場合であっても、ある程度は経営者自身が知識を持っておかねばなりません。

なぜ保育園を開業したいのかをしっかりと見つめて、熱意があることを確認してください。そのうえで開業には何が必要なのかをしっかりと勉強しましょう。そこまでいけばあとは実行あるのみ。

ただし、焦りは禁物です。出来る限り慎重に、堅実に準備を進めていきましょう。

 

 

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